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Technology Blog

アンタス創立15周年 ピンチをチャンスに変えたストーリー 2/2

2019.07.05

Chapter3:アンタスがチャレンジしていること 

代表取締役 佐藤敏彦

前回に引き続き、創立15周年を迎えたアンタスについて、これまでの経験を糧に、今チャレンジしていること、そしてこれからのアンタスが目指すことについて佐藤社長に伺いました。

▼現在会社としての課題はどんなところだと思いますか?

創立数年で受託開発と運用保守の業務が軌道に乗り始めましたが、受託ビジネスだけでは利益率が低いため、自社サービスを立ち上げて利益率を高くすることが課題でした。何度かチャレンジしましたが、先行投資が必要で、そこをなかなか伸ばせないでいました。今年度はそこに手を付け「自社サービス」を立ち上げます。

技術的にも、ソフトウェア開発は同じ技術をずっと続けるのではなく、そのときどきの技術トレンドを追ってエンジニアも会社もスキルアップしていく必要があります。例えば、ネットワークインフラが太くなり、動画コンテンツの配信が増えてくると、古いシステムは対応できなくなるなど。ITの世界の技術革新スピードはとても速いのです。普段から、勉強会や情報収集を欠かさず、技術トレンドにキャッチアップできるように取り組んでいます。

▼会社として、自社サービス立ち上げの他に、力をいれていることはありますか?

エンジニアが余裕を持って仕事ができるように、採用に力を入れています。これはアンタスだけではなく、日本全体で言えることですが、5年前くらいから採用が難しくなってきています。仕事を受注できても、エンジニアを確保できないという時期もありました。仕事量に対してギリギリの人数で開発していると、「辛い」というエンジニアも出てきます。
現在の社員数は30名程度。この規模の会社が人を採用するときに、他社と差別化できる特化した技術や特徴を外部へ発信しないでいると、人の採用は難しくなるばかりです。

▼具体的にどんなことをしているのでしょうか?

転職を考えている求職者へ企業としての安定イメージを持ってもらうためと、エンジニアが余裕を持って働ける環境へできるだけ早く転換する目的を達成するために、二年半前に東京の会社と資本提携や業務提携をしました。その直後から、採用活動をもっと効率的に行うため、企業イメージのリブランディングに着手しました。

リブランディングで取組んだ内容として、わかりやすいのは会社ロゴの変更、ホームページのリニューアル、会社として手掛けるテーマの絞り込みなどです。現在のホームページには「MOBILE」「CLOUD」「AI」を大きく打ち出しています。それを機に、人材採用の専任者を採用しました。これまでは私が片手間にやっていて、それではいけないと…。専任者がいることで、今までできなかったことが、だいぶできるようになりました。

2017年5月ごろから「MOBILE・CLOUD・AI」をキーワードに外部に情報発信したり、アンタスで手掛けている具体的な開発内容や社内の雰囲気をリアルに伝えたりしています。最近その成果として、エンジニア採用への応募が毎日届くようになりました。東京在住のエンジニアがAI関連の開発をしたいという応募や海外からの応募も多数あります。

▼社長が思う、アンタスに合う人材とはどんな人ですか?

「技術が好きで自ら勉強する熱意がある人」
ただ最近は、私が求める人物像よりも、一人ひとりのエンジニアが「これをやりたい!」という想いを組み合わせて、全員で熱量を上げていく方法が良いと考えています。社員がやりたくないことを会社が求めると、方向性の違いも出てきてしまう。それよりも、エンジニアが求める状況を作り、互いに方向性を合わせていけば、楽しく仕事ができて、結果として社員が長く働けるのでは、という考えに変わってきました。

Chapter4:これからのアンタス

▼アンタスの仕事環境の変化はありますか?

上司から言われたことをやっていると、ストレスが溜まる傾向があると思いませんか?アンタスでは、自分で考えて動くことが会社の利益につながることを伝える環境(場)を作っています。アジャイルという開発手法を活用して、コラボレーションスタイルで仕事を割り振っています。上司が仕事を割り振るのではなく、エンジニア自身がやりたい仕事を志願してつかむことも可能です。スケジュールも1週間単位で管理し、全員で情報共有しながらスケジュール調整するなど、仕事の進め方をここ数年で変えています。
アンタスの経験が長いコアエンジニアは、面倒見が良い人が多く、若手エンジニアを温かい目で見守りながら、全体の技術レベルが高まるように考えてくれています。目指しているのは、札幌でエンジニアが楽しく開発ができる環境ですから、コアエンジニアがそういうスタンスでエンジニアを育てていることは、大変ありがたいです。

▼他にも創業時から変わっていることはありますか?

2018年度に、人事考課制度や目標管理のやり方を10年ぶりに変えました。ピラミッド型の組織でマネジメント能力を評価するような軸を一新し、技術系や違う観点から人材評価として、ステップアップできる目標管理と評価制度を採用しました。
Google、Facebookが導入し、日本でもメルカリ社などでも取り入れているOKR(Objectives and Key Results/目標と主要な結果)という仕組みです。先日、マネージャークラス向けに研修を実施したばかりで、これからアンタスに合ったOKRの考え方を社内に浸透させていく予定です。これを導入することで、自分がこの先どうやったら成長できるのか、数年後にどうなりたいのかの道筋が見えやすくなるはず。社員の皆さんに何かの迷いが出たときの解決策の一つになれば良いなと期待しています。

▼最後に、社長がこれから手掛けていきたいことは、どんなことでしょうか?

今年1月から新規事業のプロジェクトチームを立ち上げ、今秋正式リリースを目指してSaaS型自社サービスの開発を進めています。今まで本格的に自社サービスを手掛けることができなかった分、いろいろな意味でエンジニアが初めて経験する業務が発生しています。受託開発の場合は、基本的にクライアントの要望に合わせてスケジュールを組み、開発を進めて納品しますが、自社サービスでは、事業計画の段階から携わり、売上のことも考えて、いろいろなことをやらなければいけない。それをプロジェクトメンバー全員で考えながら、取組んでいます。

新サービスの2年目は海外展開も計画しています。現在も外国人エンジニアが1名在籍していますが、今後は国籍問わず優秀なスタッフを迎えられたらと考えています。

新規プロジェクトを是非とも成功させ、他プロジェクトメンバーも前述した意識を持てるような環境を作っていきたいです。利益が伸びる仕事をもっと増やしていくための大切な基礎づくりです。自社サービスで高い利益を生み出して、エンジニアにとって夢のある会社を創っていきたいですね。

札幌と名古屋を拠点に、地方都市であっても最先端で楽しい仕事ができる会社を創り、優秀なエンジニアを育てることが、私の大きな夢。
アンタスが、若い人たちにITへ興味をもってもらえるような存在になれるよう、まだまだ頑張ります!